金融庁が公開した「内部統制の基本的な枠組み」を読んだ。
http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kigyou/siryou/naibu/20061106/01-01.pdf
恥ずかしながら内部統制関連のちゃんとした資料を読むのは初めてなのできちんと理解しているかは怪しい。
気になった部分をまとめる。


■内部統制とは
  (1)業務の有効性及び効率性
  (2)財務報告の信頼性
  (3)事業活動に関わる法令等の遵守
  (4)資産の保全
を達成させるとの保障を得るためのプロセス。


・・・達成のためのプロセスではないのか。


■このプロセスで重要なのが
「手続き」と「承認」
・・・「手続き」は、一人で完結する仕事を作るな。てことか。
・・・「承認」は、上司の判子をちゃんともらえ。てことかな。


■内部統制の限界
  (1)内部統制は、判断の誤り、不注意、複数の担当者による共謀によって有効に機能しなくなる場合がある。
・・・それを何とかするための内部統制かと思ってた。
  (2)内部統制は、当初想定していなかった組織内外の環境の変化や非定型的な取引等には、必ずしも対応しない場合がある。
・・・それを何とかするための内部統制かと思ってた。  
  (3)内部統制の整備及び運用に関しては、費用と便益との比較衡量が求められる。
・・・割に合わない過度な統制はやるなってことか。
  (4)経営者が不当な目的のために内部統制を無視ないし無効ならしめることがある。
・・・経営者は統制できないよね。

  
■感想
内部統制という考え方自体が経営者の免責を目的としている(ように見える)のに、その中にさらに免責事項が明記してあって驚いた。
まあ、やらないよりはましだから取り組みましょうてことだろう。
会計士さんはほんと大変だな。