論理トレーニング101題

論理トレーニング101題

長期積読本を1冊消化した。
これを買ったのは3年前だ。
買ってすぐに第二章までのトレーニングをこなし、それなりの効果が出たので放置していた。
効果というのはつまり、就職試験でのSPIと作文に役立ったのだ。
まあ、それはいい。

野矢茂樹さんの本は2冊目だ。
前に読んだのは、「はじめて考えるときのように」だった。
こちらは、認知心理学の入門書ということだが、
考えるとはどういうことかを易しく解説してくれる。
挿絵の雰囲気も含め大好きな本である。
はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内

本書はというと、「考えることの科学」よりも読者に努力を強いる。
というか国語の問題集である。
帯にはこう書いてある。
「解説書なんかいくら読んだって論理の力は鍛えられない。ただ、実技あるのみ。」
はいはい、やりますよ、やりましたよ。101題。
すると、論理的であるとはどういうことかという疑問が解消した。
しかし、「そういえばこれ先生が言ってたなぁ」という部分が多々あり、
学校で学んだことを自分がいかに無駄にしてきたかを思い知ることにもなった。

論理トレーニングで大事なのは論理的な文章を数多く読むこと。
そして、様々な接続表現に注意することである。
なぜなら、論理とは言葉と言葉の関係に他ならないが、それを明示するのが接続表現だからである。(中略)
ただし、ときに接続表現は省略されるので、その場合には自分でそれを補って読まねばならない。 P14